夏に履きたいショートパンツのhow to。

夏に揃えたいワードローブ番外編ということで、前回紹介できなかったショーツの着こなしについて。今回は丈や素材をどうするかというのは別に置いておくので、あくまでショートパンツ本体のより着こなしのhow toとして書いてみます。

1.ショーツは脚を露出させるパンツ

ショーツと言っても様々な種類のものがあって、それによって説明することも変わってくるんだけど、1つだけ全てのショーツに共通している点があります。それは”脚を露出させる”という点。ここで注目すべきは腕ではなく、脚だということ。腕と脚は似ているようで全く違います。

体を上半身・下半身に分けて考えてみると、上半身を占める手・腕の割合は2〜3割程度、それに比べ下半身を占める脚・足の割当はほぼ10割。普通の丈のパンツだと、その脚を覆う割合は10割なんだけど、これをひざ丈のショーツにしてみると下半身を半分露出してしまうことになります。これが半袖トップスで腕を露出するのと大きく違うところ。半袖だったら胴の部分は露出しないし、腕も7〜8割露出するだけ。「暑いから」という理由だけでみんな何も気にせずに半袖を着れちゃうのはそんな理由からだと思います。それと違ってショーツは露出度が大きいせいで、「脚を出すのが恥ずかしい」、「コーディネートが難しい」から履かない(履けない)という人がいます。気楽そうに見えて実は気難しい、それがショーツというアイテムなんですね。

2.自分の脚がコーディネートのアクセントに

(人の本能なのか)人の素肌は目線がいきやすい部分。目線が行きやすいということは、その部分をメインにしたコーディネートになるということ。だから、ショーツを履くときのメインは下半身。ショーツを中心として、靴やトップスとの相性、又全体のバランスを考えなければいけません。ボトムは土台というけれど、ショーツはどちらかというとハズシアイテム。普段何気なくやっている服装のパンツをショーツに変えるだけで全体の印象がガラッと変わったりします。そのハズシアイテムをメインに持ってくる故に、ショーツのコーデは難しいのかなと。

私も夏場は気分転換で普段やっているコーデのパンツを変えて、ショーツを履いてみたりします。ただ、結局全体の雰囲気や細部が気に食わず、トップス、シューズ総替えでショーツメインのコーデに切り替わっていることが多いです。なので、「このコーデにショーツを合わせれば、ズバリ!」みたいな閃きがない場合には最初からメインに持ってきた方が良いのかなーと思いました。

3.ショーツをどう着こなすか

ショーツはハズシ=コーデの引き算となるアイテム。意識してショーツを履く場合は最初の"マイナス1"をどうするか、がテーマとなってきます。全体を現状維持(もしくは更に引く)でマイナスのままにするのか、上手く足してプライマイナスゼロにするのか、ショーツのマイナスを消すくらいに足しまくってプラスにするのか…この3つのどれを選ぶかということですね。それでは、この3つのスタイルについて説明してみましょう。

・マイナス
夏の定番とも言えるラフなスタイル(西海岸とか野外フェスっぽい服装)がこれ。1サイズ大きめのTシャツやサンダルで更に引いたり、ジャストサイズのTシャツ、ボリューム控えめなスニーカーで足しも引きもせず現状維持、とかとか。これのメリットはショートパンツをさらっと着こなせること。とてもシンプルだから足し算引き算を意識せずとも、違和感なく着れます。デメリットはその違和感なくリラックスしてる感じが子供っぽい印象を与えやすいということ。このスタイルはある程度自分の中でラフの線引きをして、真夏のご近所スタイルと差別化しないといけません。あまりにラフ過ぎると場所を選ぶファッションになってしまうから、あくまで街なかで着る格好+20代ということを頭に置いて、どこまでがOKかを考えながらコーデすると良いかと。

・プラスマイナスゼロ
カッチリしたきれい目、少し上品な大人っぽいスタイルなど。足元をボリュームのあるスニーカーや革靴でまとめたり、トップスにポロシャツやシャツなどを重ねたりして、上手くショートパンツとのバランスを取るのがこのスタイル。プライマイナスゼロとは言ったものの、プラス1〜2くらいも範囲内として含めます。こちらは上とは違い、意識してコーデすることが重要。意識するポイントはアンバランス。上手くバランスを取るのがこのスタイルですが、始まりがマイナスなのであえてアンバランス(プラス)を狙って組み立てます。ポロシャツに革靴を合わせる、シャツのボタンを全部閉じてみる、長袖を合わせてみるとか、ショートパンツをハズシっぽく見せるのが肝。注意すべきはラフ過ぎないこと、足し過ぎないこと。シンプルであることを心がけましょう。

・プラス
重ね着や小物を惜しげもなく使ったお洒落スタイルなど。プラスマイナスゼロに加え、ショートパンツにロング丈の靴下を合わせたり、更に主張するアイテムを持ってきたりして目立つポイントを作ってみたり。いろいろとアイテム過多で使いつつ、全体をまとめないとチグハグなコーデになってしまうので、このスタイルはある程度センスが必要かなーと思います。


私的におすすめなのは、プラスマイナスゼロ。意識して子供っぽくなり過ぎないよう、シンプルにまとめるのは是非やってもらいたいスタイルです(プラスについては自由度が高すぎてアドバイスできる範疇を超えているなと思ったので、大雑把に書きました)。上で出している例え以外にもいろいろなものがあるんだけど、この3つのどれかには当てはまると思うから、そこを考えながらコーデしてみてください。

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あとは参考にしたいスタイルを雑誌やwebのスナップで見てみると良いと思います。今月の雑誌はどこもショートパンツのスタイリングやスナップが出ているから、本屋で立ち読みしたり、スナップサイトについては今後本格的な夏を迎えるに連れ、着用率も上がってくるから両方チェックしてみると良いかも。今月のPOPEYEはニュアンスとして参考にしてほしいコーデが沢山載っていたので特におすすめです。

夏のセールが始まって、ショートパンツもセールに掛かってきたから、シーズンアイテムとしてはちょっと高いなーと思っていた人もこの機会に是非チャレンジしてみてください!

POPEYE (ポパイ) 2012年 07月号 [雑誌]

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