ファッションECの使い方 part.2 ファッションECサイトの選び方。

ファッションECの使い方 part.1 リアル店舗とECのメリットを理解する。 - ファッションは教養だと思う。

ファッションECの使い方 Part.2 「ファッションECサイトの選び方について。」

ファッションECと一括りにしても、その中には形態の違うサイトが数多く存在しています。形態の違いによって買い方というのは変わってくるし、初心者にとってどこを選ぶかというのは非常に迷うところ。そこで今回は使う可能性の高い、メーカー直営、モール型、セレクトショップという3種類のECサイトの説明・メリットを紹介していきたいと思います。

・リアルでよく行くお店を”リアルとEC”でよく行くお店にする


http://store.united-arrows.co.jp/

1つめは、メーカー直営のECサイト。メーカーやブランドが直に経営しているECのこと。ブランドのHPにあるOnline Storeがこれです(UABEAMSなど大手セレクトショップのEC、またEDIFICE、JOURNAL STANDARDを経営しているベイクルーズのスタイルクルーズなどもこの直営に当たります)

この直営の大きなメリットは、リアルとの連動ができること。好きなブランドだからサイズ感が分かるのは勿論だけど、リアルで見た服をECでじっくり検討して買うことができる、実物と写真の差異がわかりやすいっていうリアル→ECパターンと、ECで見て気になった服をリアルで検討できる、ECで新商品の入荷をチェックするっていうEC→リアルパターンの両方を使うことができます。特にリアル→ECパターンは後述するモール型より直営の方がやりやすいです。リアルのメリットをフルに引き出すことができるので、Part.1で書いた各メリットを利用した理想的な買い物に一番近いことができると思います。

・ECにしかできない芸当が詰め込まれている、モール型の魅力


http://zozo.jp/

2つめは、ショッピングモール型のECサイト。現実のショッピングモールのようにサイト内にたくさんのショップテナントが存在しているECのこと。本物のモールと違うのはサイト内なら全部のブランドを同じカートに入れることができて、一括で会計・発送されること(楽天とかはまた別)。このモール型で代表的なのは国内最大級のファッションECモールZOZOTOWNや先日リニューアルしたmagaseekなど。

モール型の最大のメリットは検索機能が優れているところが多いこと。モール型は取り扱ってる服が多いから、探すのもまた面倒…と思いきや、この検索機能がかなり便利。欲しい服のカテゴリを細かく選べる&ファッション感度の高いブランドが多いというのがあって、直営とは全然違った角度から服を探せます。1万円以内でシンプルなシャツが欲しいなーと思えば、その条件にあった服をずばりと探すことができるし、いろんなブランドのアイテムを一気に見れるからトレンドや相場も掴みやすいです。これぞ、ECにしかできない芸当!が詰め込まれていて、直営だけでなくリアルともまた違った感覚で買い物できるのがモール型の魅力かなと。

(ちなみにZOZOTOWNは直営・公式がないブランドが多く出店しているから、必ずブックマークしておきましょう。)

・意外に使う機会が多い?個人経営のEC


http://store.1ldkshop.com/

3つめは、セレクトショップECサイト。画像の1LDKやミタスニーカーなどアパレルメーカーが経営するセレクトショップとはまた別の個人経営(?)のセレクトショップのことを指しています。メーカーブランドと違い、デザイナーズブランドは直営がなく、モールでも取り扱いがないブランドが多々あります(特にメンズは雑誌に載っているブランドでもそういうことがある)。そういったブランドが買えるのがセレクトショップの強みですね。また、大手セレショはほぼ自社ブランド中心の取り扱いだし、ブランド公式やモール型はブランドの全てのアイテムから探すというスタイルだから、リアルと同じ様にセレクトを楽しめるのはここだけかなと。

また、ブランドの直営の代わりに使いたい人は1店毎のセレクトは絞られているから、好きなブランドが置いてあるセレクトショップのECはいくつか見つけておいた方が良いと思います。ブランド公式から取り扱い店を見る→その店のECを探す、又はGoogleで「ブランド名+通販」で検索するという方法で簡単に見つかるのでブランドフォルダでも作って全部入れておけば便利です。

・買い物の用途で3種類のECを使い分ける

3つの説明を書いた上で私がおすすめするのは、好きなブランドの公式Online Store、モール型、よく行くセレクトショップのECを全てブックマークして、買い物の用途に分けてメリットを活かせるECを選んでいくスタイル。

例えば、リアル店舗で見たアイテムが後から気になってきたときは直営、アイテムと予算だけ決めていろんなブランドから選びたいときはモール、特定のブランドが気になったときはセレクトショップ…という風に使い分けてみるとかですね(ちなみに、これは私がやっている使い分けの一例です)

但し、直営やセレクトショップはEC毎のクオリティが違うからあまりにも出来が悪いサイトだなと思ったらモール型に入ってるショップを直営代わりに見る、一回ずつ違うサイトに会員登録するのが面倒だからモールで事足りるならなるべく済ませてしまうとか、ケースバイケースの対応は必要だと思います。あとは使っていくうちにサイトデザインやUIの良し悪しも分かってくるから、少しずつ自分に合ったECを見つけていきましょう!

それでは、次回からは買い物編。ZOZOTOWN(予定)を事例にして、失敗しないためのポイントをチェックしていきますのでお楽しみに。

・・・・・・・・・・・・・・

part.1から半月以上経ってしまったことをここに詫びます…。