ファッションECの使い方 Part.5 返品についてと、ECで服を安く買う方法。

ファッションECの使い方 part.1 リアル店舗とECのメリットを理解する。 - ファッションは教養だと思う。

ファッションECの使い方 part.2 ファッションECサイトの選び方。 - ファッションは教養だと思う。

ファッションECの使い方 Part.3 絶対見るべき3つのアイテム画像。 - ファッションは教養だと思う。

ファッションECの使い方 Part.4 サイズスペックと買わないという選択肢。 - ファッションは教養だと思う。

ファッションECの使い方 Part.5「返品とECで服を安く買う方法。」

今回でファッションECのhow toは終わりです。Part.4まででほとんど書き終えたのですが、最後に返品についてと(それだけでは短いので)おまけとしてECで服を安く買う方法について書いてみようと思います。

・返品は実物を見れないECに置いて最低限の保険
サイズ間違い、似合わなかった、想像していたものと全くの別物だった等々、理由は様々ですがECを使っていく上で返品したいと思うことは必ずあると言っても過言ではありません。今までhow toで書いたことを用心して見てもやっぱり実物を見れない上でこういう失敗はつきものです。そんなとき、もし利用したのが返品不可のサイトだったら…。今は返品できないサイトという方が珍しいですが、一応買い物する前には必ず返品できるかどうかをしっかりチェックしておきましょう。

ちなみに、返品できるということは※単価が高いサイトで気になった服を何着も注文して実際に着てみて気に入った服だけを買うというスタイルができるし、ここまでやらなくても1回着てみて決めようかな…という余裕ができるので気持ち的にすごく楽になります。返品前提で買うっていうのもECの1つの使い方としてはありなのかもしれませんね。(その代わり、ECの返品作業は面倒ではありますが…)

※後述するyoox.comのCEOフェデリコ・マルケッティは自社サイトを利用するときは”10着注文して、6着返品する。”と去年のGQ JAPANで語っておりました。

・通販だと服が安く買えるのは半分本当で半分嘘

「通販は服が安く買える」とよく言われていますが、正しくは「通販は安い服が見つかる」だと思います。web上ではリアルで見つからないような低価格帯ブランド、所謂ノーブランドを簡単に見つけることができるというのが、ネットの方がリアルより安く服を買えるという所以です。でも、これってよく考えると元から安い服を買えているだけであって”同一ブランドがリアルよりECの方が安く買える”というわけではないんですよね。国内ブランドの服はしっかり定価が定められているので、家電のように地域や店で値段が変わるということはなく、勿論リアルでもECでも値段は一緒です。

しかし、海外ブランドの話しになると別です。海外ブランドはリアルというより、国内で買うよりもずっと安い値段で買えるECサイトがいくつかあります。how toの内容からは離れるのですが、最後におまけとして2つほど紹介してみようと思います。

※シーズン物でなければ、各ECサイトのセールアイテムを見たり、アウトレットサイトのECを使ったりすれば国内ブランドでも安く買うことは可。


http://www.yoox.com/

1つは海外ECサイトや代行輸入を利用する方法。ラグジュアリーブランド・モードブランドは日本で買うよりも海外ECを使った方が遥かに安い値段で服を買えるケースが多いです。定価でも国内で買うより20〜30%OFFだったりするし、セールが多くて更に安くなるケースも。有名なECサイトは日本語対応(カスタマーサービスも日本語でいいところも増えてきました)しているし、何円以上で送料無料がデフォになってきているので昔に比べるとかなり簡単に利用できるかなーと。関税も掛かったり、掛からなかったりとかありますが、それでも国内で買うよりは格段に安く服を買うことができます。

日本は本当に海外ブランドが高くなってしまう国なので、欲しい服が買えないってときには海外ECを見てみるのも1つの手です。それに国内ではモードブランドをメインに扱ったECは少ないので、普通に買うにしてもこの手のサイトはブックマーク必須かなと思うので、下記に有名なサイトのリンクを貼っておきます。扱っているブランドと比例して、サイトのクオリティやコーディネートのセンスも◎だから、見るだけでも面白いかも。特にLN-CCのルックは必見。

YOOX(ユークス) | Shop Fashion / Design+Art
http://www.oki-ni.com/
Sites-thecorner-us-Site
LN-CC Online Store - Men's and Women's designer clothing

※人件費や広告費など何事もお金が掛かってしまうのが日本。だから、代理店を挟むと高くなるのもある程度は仕方ないとは思います。


http://www.gilt.jp/

もう1つはフラッシュセール型ECを利用する方法。フラッシュセールとは要するにEC上で行われる期間限定のタイムセール。毎日1〜2つのブランドがピックアップされて、3日間限定のセールが行われるというのがオーソドックスなスタイル。週初めに送られてくるメールで1週間分の登場ブランドが分かるから、目的のブランドがあったらその日のセール時間(大体どこのサイトも夜9時)に待機→購入という流れ。ラグジュアリーブランドからスポーツブランド、日本未入荷ブランドなど本当にランダムがブランドが登場するから、普通のECサイトとはまた違う面白さがあります。服だけじゃなく、インテリアとかもあるから使う機会少ないにしてもメアド登録しておくと良いかと思います。(ちなみに、giltは衣料品は返品できます。セールアイテム返品とかすご過ぎますよね。)

ギルト
GLADD(グラッド) | ブランド通販【人気アイテムが今だけセール価格】

以上、この2つが代表的に安く買う方法です。リアルではできないECだけのメリットを活かした方法になるかと思うので、モード好き・ハイファッション好きの人は是非活用してみてください。

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さて、これでファッションEC初心者へのhow toは終了です。リアルとECのメリット理解、ECサイト選び、アイテム画像、サイズスペックの見方、返品について、とPat1〜5までで初心者がECを利用する前に知っておいた方が良いことは全て書き終わりました。当たり前のことばかりでしたが、これでECを使ったことがない人も前知識ありで買い物することができるように、失敗を少なくすることができるようになったはず!あとは使わないと分からないことや使っていくうちに肥えていく眼というのがあるので、どんどん利用していってほしいなと思います。

(今回あくまで基礎編ということで、これからも定期的にECの話題を投下していく予定なので、そちらもお楽しみに。)