vol.8「脱オタして初めての冬におすすめしたいカジュアルなコート」

今回はカジュアルに着れるコートの紹介。

まず最初に私の考えているコートの定義は、3つ。

・防寒着、ジャケットの上からでも羽織れる
・毎日着ても大丈夫。周りから変(不潔)に思われない
・屋内に入ったら脱ぐ・脱げる

これができないと真冬のコートとしては失格!

1枚は持っておきたい冬用コート。脱オタし始めの冬ってコートは高いんでしょ…ジャケットに着込んで我慢する…とか、寒さを凌ぐためには仕方ない!と脱オタする前の服を使ったりとしまいがち。でも、最近は割りと安価に無難な冬用コートを買えるのでそんなことしなくても大丈夫。ファストブランドは1〜2万が相場だし、セール時は3〜5割引き。低価格帯の丸井系ブランド、セレオリも2万くらいなので、予算がそんなになくても購入できます。脱オタ系サイトですらコートの予算は3万は見ときましょうと言っていましたが、低価格が進んだおかげで脱オタにも優しい(財布に)時代になりましたね〜恐怖の冬が今は笑顔で迎えてくれています!もうセール前だから我慢すると言わず、寒いから買っちゃいましょう!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コートと言ったら皆さん何を想像しますか?

ステンカラー、トレンチ、チェスター、ダッフル、Pコート、モッズ、テーラード、チロリアン…

コートの種類はたくさんあります。メンズ・レディースを合わせると30種類以上あるらしく結構定義の広い名称なんですね。でも、実際に私たちはそんなに多くの種類をお目にすることはありません。大体お店に服を見に行くとどこも同じような種類のコートしかないのではないでしょうか?何故、どこも同じ種類しか置いてないかというと定番として毎シーズン飽きなく着れるものだからです。その中でも更にストリートでカジュアルに着れるデザインのコートと絞ると大体決まってきます。ここでは、その代表的なコート3つの説明をします。


Pコート

元々、イギリス海軍で着用されていたコート。厚手ウール、ダブル前(前見にボタンが2つ付いたもの)、腰丈のカジュアルなコート。濃紺が基本色。定番ブランドはschott。
ショート丈のPコートが…と散々言いましたが、実はPコートというのは元々腰丈より少し長いくらいが基本です。巷で流行っているのは屈んだらベルトが見えるくらいの丈、原型はお尻が隠れるか隠れないかくらいの丈と覚えておけばいいかと。
今、街中で一番見かけるのがこのコート。どこのお店も出していて、1〜2万くらいで購入可能です。
ショート丈はどちらかというとジャケットに分類されるので、コート(防寒着)として着たいなら原型に近い型又はそれよりも丈が長いものが良いと思います。丈が長くなるにつれてボックス型のゆったりしたものが増えていくので着込みやすくなるかと。
ユニクロのPコートが原型の海軍のものに近く作られていて、出来も良いのでおすすめ。


ダッフルコート

こちらもイギリス海軍で着用されていたコート。フード付きの厚手メルトン生地(ウール)にループにトグルを通して留める、フロントが特徴的なコート。膝丈、基本色はキャメル。定番ブランドはGloverAllとOLD ENGLAND。
90年代後半〜00年代中頃まで秋葉系の代名詞とも言われていたダッフルコート。未だに某掲示板でダッフルだけはないだろ…と言う人もいますが、今秋葉で着てる人見ますか?ケミカルウォッシュと同じでもう絶滅種ではないでしょうか。昔流行ったものを着続けた結果そういうイメージが付いたんですが、もう1周回っているんですよね〜。ケミカルウォッシュは原宿でピックアップされ、ダッフルは毎年ある程度いろんなお店で売られています。ということはもうとっくに着て大丈夫です。大体、”ダッフルコート着てるやつはダサい”っていうイメージはもう10年前以上に作られたもので、そのイメージを持ち続けている人は昔脱オタした人ばかりなのではないのかなと。受験生っぽいイメージすら今の若い人は持っていないと思います。
ということで、私の一番のおすすめコートはダッフルコートです。ゆったりしているから中にいろいろ着込むことができて、ボックスシルエットとフロントが可愛いんですよね。雑誌で毎年「今年はダッフルコートが来る!」とトレンド来る来る詐欺をしているのも大きな要因です。各ブランドがある程度力を入れて作っていて、来る来る詐欺をしているのに毎年流行には今ひとつ届かないんですよね。これは逆に言うと絶妙な位置で長く着れるということ。流行に乗っているようで乗ってない!乗っていないようで乗ってる!とどっちにも取れるポジショニングは地味に熱いのではないかと。ちなみに今はショート丈が旬なようですが、お尻が隠れる〜膝上くらいの丈の方が着合わせしやすいです。基本色はキャメルですが濃紺の方が初心者には良いかも。
こちらもどこのお店でも買えて、1〜2万くらい。おすすめは+J。
注意として、トグルとループが安っぽいものは買わないこと。ダッフルはフロントが肝で、付属が安っぽいといくら生地が良くても台無しになります。ユニクロの通常のダッフルが良い例(悪い?)です。低価格帯なので妥協は必要ですが、あまりにもひどいものは絶対に買わないようにしてください。


モッズコート

アメリカ軍のM-51のことで、イギリスで60年代に流行ったモッズの人達に愛用されたことからこの名前が通称として呼ばれています。踊る大捜査線の青島コートですね。ミリタリーパーカで、ウールではなくコットンで作られているため冬は裏にライナーをつけて着用します。膝丈で基本色はカーキ。定番ブランドはALPHA。
Pコートの次に見ることが多いのがこのモッズコート。原型となる軍服はゆったりとしたシルエットですが、ウエストが絞られた細身のものや丈が短いものや色んなバリエーションが作られています。服にそこまで興味がない人にも人気で、近年一番流行り廃りなく着れるコートではないでしょうか。ただ、シルエットがAライン(裾広がり)で厚手コットンを使っているので細身の人以外は体が太く見えるので注意。
ファストブランドではGAPしか取り扱いないかも。丸井やセレオリにはあります。価格は〜2万程。定番のALPHAも2万ちょっとで買えるので予算が2万あるなら上乗せして買っちゃった方が◎


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

もうちょっと色んなコートを紹介しようかと思ったのですが、推奨のスタイルやスニーカーに合うのはこの3つのコートがメインだなと思ったので今回はやめておきました。ダッフルに力を入れすぎて長くなってしまったためにコートの着こなしは次回書こうと思います。あと、急いでユニクロ以外のお店の話も…

vol.9「コートを着てても気を抜くな」