ファッションECの使い方 part.1 リアル店舗とECのメリットを理解する。

今回から”リアルではセレクトショップ辺りを周り、ファッションには慣れてきた。でも、ECサイトはまだ使ったことがない。”という人達をファッションEC初心者と定義し、その人達に向けたECのhow to(4〜5回の短期連載にする予定)をやっていきます。

定義がすごく長ったらしいから、まずはその説明から書いていきたいと思います。

・ファッションEC初心者向けのhow toが必要な理由

今の時代、webで物を買うってすごく身近な行為で、既に生活には欠かせないよって人も多いはず。それはファッションにも言えることで、ファッションECはファッションに少しでも興味がある人ならば誰しもが使う可能性のあるツールになってきました。今でもwebで服を買うことに抵抗がある人が一定数いるのは事実だけど、抵抗がない人にとっては最早それを使うことは普通のこと。その現状はファッション初心者にも影響を与えてくるもので、webで知識を得た初心者は早い時期からECを使い始めようと考えている人が多いんじゃないかなと。

しかし、時代の流れで普通になっているとしても、ECの”実物を見れない”というデメリットがファッションにとって大きな問題であることに変わりはありません。実物を見れない故の障害(試着できないなど)は買い物失敗を招きます。結局ファッションというのはリアルの行為だから、失敗を恐れるのであればリアルで買い物した方が圧倒的に効率が良いんですよね。このブログでリアル推ししているのもそう思うからで、初心者はなるべくECを使わない方がいいというのが私の持論。

ただ、このデメリットによる失敗ってリアルで買い物に慣れた人にも同様に起きること。恐らく、その原因の多くはリアルとECでは買い方の勝手が違うのに、自分は慣れているからと油断してしまうため。これを回避するのには、リアルで慣れた人も初めてECを使うときは自分が初心者だと理解し、使い方を知ることが必要だと思います。そうするとやっぱりhow toがあった方が良いよなーと思い、うちのブログで書いてみることにしました。ガチガチの初心者向けではないけど、このブログも初めてからもうすぐ1年で当初から見てくれている人にはちょうど良いタイミングなので、脱セレオリとはまた違った初心者を卒業するためのステップアップ記事として読んでくれたら嬉しいです。

リアル店舗とECのメリットを理解する

それでは、how toに入って行きましょう。今回はリアル店舗ECサイト、各メリットの説明を中心に書いていきたいと思います。まずは、各メリットを書きだしてみましょう。

リアル店舗のメリットは、実物と接客があるということ。この2つが何にも代えがたいリアルだけの特権。

実物があるということは、見る・触る・試着ができるということ。これにより、購入前に色合い、素材感、サイズ、着心地などを確認することができ、更に服を購入する際の最重要ポイント”自分に似合うかどうか”ということを知ることができます。服の情報量というのは、写真を見る→実物を見る→触る→試着という順で濃くなっていくもので、購入前により濃い情報を手に入れることが買い物成功へと繋がっていきます。(順では省きましたが、言わずもがな購入後が一番たくさんの情報を得ることができる)。

接客があるということは、対人のコミュニケーションを築けるということで様々なメリットを生むんだけど、特に”質問に対して即レスが返ってくる”、”試着したときに第三者の目がある”の2つは大きい。取り扱い方法から、些細な質問やコーディネートのノウハウ、トレンドまでショップスタッフが答えられる範囲で答えてくれる。そして、試着した服が似合っているかを教えてくれる。スピーディーに気になることを解消してくれて、尚且つ安心することができるのはやっぱり対人であるがゆえ。若干、贔屓目はあるのにしても接客を受けるのは良いことだと思います。

ECのメリットは、リアルでは出来ないこと、不便だと思っていることができるということ。

ECはネット環境さえあればどこからでも買い物できるし、欲しいものが決まっているときは検索エンジンから一発で探すことができる。購入も接客や試着などのクッションがなく、商品写真を見る→購入だから非常にストレートで早い。スペックは可視化されているし、価格を見るにしても、サムネイルの時点で表示されているから、店員さんの目を伺いながらこっそり値札を覗く必要もない。更に同時に複数のショップを見れるから、wish listの欲しいものを画像を見つつ比較できたり、同じ商品をより良い条件の方で買うことができる。

このように便利でありつつ、直感的にも、論理的にも使うことができるのがECの良いところ。実物が見れない、接客(カスタマーサービス)に時間が掛かること以外は非常に自由度が高く、様々な使い方ができます。

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さっと各メリット書きましたが、これって要するにリアルのメリットはECのデメリットECのメリットはリアルのデメリットになるということです。リアルとECは相容れない存在に見えるけど、実際は消費者に取っては補い合う存在なわけで、※併用利用することで真価を発揮するもの。決して、ECのhow toをやるからリアルで買い物をするな!と言うことではないんですね。両方とも買い物のツールだと割りきって、その時々で自分に合った方を選択するのをおすすめします。

※初心者はその比率が分かりづらいかもしれないけど、初めて見るブランド、初めて着るタイプの服、初めて触る素材…webで分からないことはリアル。定期的に買っている服、よく買うブランド、馴染みのあるシルエットや素材…webでも分かることはEC。と、”初めて”と”慣れ”で分けて考えてみると良いかも。

ということで、今回はメリットの理解と注意書きのような感じでした。次回からは具体的な使い方について入っていくのでお楽しみに!